カラス対策(フェンス)

 

「カラス対策(フェンス)」 

― ごみ集積所のカラス対策 ―

 

 

Ⅰ 商品の説明  

 

「カラス対策(フェンス)」は、カラスの攻撃を防ぎますので、「生ごみの飛散」がなくなります。

 

生ゴミにあり付けなあくなったカラスは、寄り付かなくなり、「置き土産の糞(フン)」もなくなります。

 

<有効性の確認>

私が所属する桃見台町内会は、当該フェンスによる「生ごみ飛散防止の有効性」を確認(2023年5月)し、「6台」導入しております。

また、新咲田町会にも、2023年10月に「1台」、2024年2月に「2台」設置しました。

これにより設置数は、合計で「9台」になりました。

 

(1)価格 


①小さいサイズ(世帯数の目安:10世帯)   8,000円(税込)
②中サイズ  (世帯数の目安:15世帯)  10,000円(税込)
③大きいサイズ(世帯数の目安:20世帯) 12,000円(税込)
④特大サイズ (世帯数の目安:25世帯) 14,000円(税込)



<補助  町内会が全額を補助 桃見台町内会、新咲田町会

私が所属する桃見台町内会は、町内会が設置費用の全額を補助しています。

新たに設置した新咲田町会も設置費用の全額を補助しています。

導入をご検討の方は、設置費用の補助について、地域の町内会長に相談することをお勧めします。

連絡を戴ければ町内会長に対する「補助申請書の作成」をお手伝いします。

お気軽にお声かけください。


   補助の申請書(例) (タッチすると開きます。)

○○町内会長 殿

                            ○○町内会 第〇班 郡山 太郎

                            電話

         ゴミ集積所におけるカラス対策費の補助(お願い)について

カラスによるゴミ集積所の生ゴミ飛散には、長い間、頭を悩ませてきました。
郡山市の桃見台町内会の方が、カラスの攻撃を防ぐ「カラス対策(フェンス)」を考案され、使用しているそうです。

そして使用した日から生ゴミ飛散が無くなっただけでなく、カラスの糞も少なくなり、環境浄化に加えて衛生面でも大変有効と聞いています。

また、桃見台町内会は、生ゴミ飛散防止の有効性を確認し、既に「6台」導入しています。更に、設置費用の全額を補助しているそうです。

そこで、あさか開成高校前のゴミ集積所に設置してある「カラス対策(フェンス)」の実物を視察してきました。

当班でも、是非、導入したいと考えています。
つきましたは、当町内会におきましても「当該フェンスの設置費用の全額を補助して頂きたい」と考えております。

ご検討を賜りたく、お願い申し上げます。

導入希望物件
  物件名・数量       カラス対策(フェンス)  1台
  サイズ(世帯数の目安)  小(10)   中(15)   大(20)  特大(25)
  購入価額(税込)     8,000円  10,000円  12,000円  14,000円
  購入先(製造・販売)   桑名しょうじ 郡山市咲田1-10-3 tel 090-2368-3151

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例文をコピーし、ワードやエクセルに張付けて使用することができます。

 

 

 

(2)大きさ

 

サイズ 特大
世帯数(目安) 10 15 20 25
縦(㎝) 80 80 80 80
横(㎝) 120 160 200 240
高さ(㎝) 40 40 40 40

 

 

1辺が40cmの正方形の板状のものを、繋げてあります。
1面(枚)の大きさは、横:40cm、高さ:40cmで、厚さ:0.5cmです。
そして各面(枚)の角で折りたたむことができます。

 このため設置する場所の広さ等に応じて、形を自由に変更できます。
例えば、次のような形で設置することができます。


  ①縦:80cm、横:120cmの長方形


  ②道路が狭い場所では縦:40cm、横:160cmの長方形


 

 

 

(3)使用方法 

 

① 畳んである「カラス対策(フェンス)」を広げる。

② 現在使用しているネットを「カラス対策(フェンス)」の上に広げる。

③ 「カラス対策(フェンス)」の中にゴミ袋を入れて、ネットをかぶせる。(重石は必要ありません。ネットの重さだけで十分です。)  

④ 後片付けをして「カラス対策(フェンス)」を折りたたんで所定の場所に置く。


 

(4)折りたたみ方(収納用) 

 

  ①小さく畳む


 壁側の中央の2枚を中心に、両方の外側から、1枚づつ・内側・外側に、折る。
 アコーディオンのようにたたんで、最後は押したたむと5㎝程の厚さになります。(写真のとおり)


  ②横に広げておく


 横に広げておける場所では、左右両側の2枚だけを内側にたたんでおく。
 次に使用する時、広げるのに便利です。(写真のとおり)
  


 

 

(5)実物の視察 

 

「カラス対策(フェンス)」は、あさか開成高等学校(郡山市桃見台15-1)の正門の前のT字路の角(西角)に設置してあります。

いつでも実物を見ることができますが、高校生の通学時間帯を避け、8:30以降にお願いします。

なお、生ごみを含む「燃えるゴミの日」は、毎週:火・金です。

  

 

 

(6)納品 

 

  注文から約1週間です。

  この「カラス対策(フェンス)」は、手作りです。
  注文があってから材料を購入して作成します。
  お届けは、注文をいただいてから1週間程度かかりますので、ご了承ください。

 

 

(7)キャンセル

  注文生産のため、キャンセルは出来ませんので、ご注意ください。

 

 

(8)支払方法

  納品時に、現金払でお願いしております。

 

(9)その他

  歩行者や車の通行に支障がないよう十分に注意して、ご使用ください。
  万一、事故が発生しても、当方は一切関与いたしません。
  全て使用者の責任で対応して下さい。

 


 

Ⅱ 商品の作成と効果の検証

 

(1)はじめに  

 飛散防止ネット(以下、単に「ネット」という)をきちんとかけても、カラスは ネットを捲くり上げて、下から生ごみを引っぱり出します。

このためネットだけでは、カラスの攻撃を防ぎきれません。

「カラス対策(フェンス)」を設置すると、このフェンスがカラスの攻撃を防いでくれます。

このため生ゴミにありつけなくなったカラスは、寄り付かなくなります。

カーポートや車のボンネットなどに置き土産として残していった「カラスの糞(フン)」もなくなりました。

「生ゴミの飛散」を防ぐことができる「カラス対策(フェンス)」の考案の経緯と効果の検証について、ご紹介します。

 

(2)カラスの攻撃

  ネットだけでは防げない。  

 

ネットをきちんとかけても、カラスはネットを捲くり上げて、下から生ごみを引っぱり出します。

 

カラスは、生ごみを食べるために必死です。

このためネットだけでは防ぎきれません。
下の部分に重石をおいてもダメです。

カラスの頭の良さには驚かされます。
そして生ゴミ飛散には、誰もが困っています。

カラスの動きを観察していると、カラスがゴミ袋を突っつくのは地面から10㎝程の高さです。
そして何度も突いてゴミ袋をネットの端まで引っ張ってきてます。
最後に、ネットの下を捲りあげて生ゴミを引っ張り出し、食べていました。

 

そこでネットの下部を、フェンスで囲ってみました。
すると設置した日(2023/3/14)から、生ごみは一つも道路に散らばっていません。
効果は抜群でした。

この結果をもとに、より汚れや破損に強く、かつ軽量でコンパクトに折り畳めること、そして販売価格も安価になるように、材料や仕様を31回ほど変更したうえで完成したのが、「カラス対策(フェンス)」です。

<実証実験>
第一次 町内第6班のゴミ集積所・2023/4/11 ~4/27 完了
第二次 あさか開成高校前のゴミ集積所・2023/5/2~5/30 完了

 

 

(3) 効果の検証
 

安価で効果的な「カラス対策(フェンス)」が完成したので、皆様にも喜んで頂けると思い販売することにしました。

(最初の注文は、2023/5/28に2台、もちろん私が所属する町内会からです。
その後も追加で3台の注文があり、同町内には試作品の第1号(木製)を含めて、合計6台が設置されています。

また、新咲田町会 にも、2023年10月に「1台」、2024年2月に「2台」設置しました。

これにより設置数は、合計で「9台」になりました。)

 

このフェンスを設置し、その上に現在使用しているネットを被せるだけです。重石は必要ありません。

これだけでカラスが寄り付かなくなります

「カラス対策(フェンス)」がカラスの攻撃を防ぐため、カラスが餌にありつけなくなるからです。

設置した日から、生ごみが道路に飛び散ることは無くなりました。

「やった!効果抜群だ!」と思って後片付けをしていると、フェンスの内側に生ごみが数個落ちています。
最初は、ゴミを回収する作業員が、ゴミ袋をゴミ収集車に投げ入れる時に、「袋からと飛び出したのだろう。」と思いました。

ネットを片づけていると、小さなビニール袋(15~20㎝)がネットに刺さっています。
ビニール袋は、ネットの網目に食い込んでいて、手で引っ張っても簡単には取り外せませんでした。

不思議に思いながらネットを片付けていると、ビニール袋が刺さっていたのは「ネットの天井部分」であることに気づきました。

カラスは、いつものように道路に降りてネットの下をつついたものの、「カラス対策(フェンス)」に邪魔されて生ごみを引っ張り出すことができなかった。 このために天井部分から生ごみをつついたのでしょう。

カラスは、ネットの天井部分から袋を引っ張ることができても、中身の生ごみはネットに引っかかって下に落ちて取り出せなかった。
このため「フェンスの内側に生ごみが落ちていた」と推察しました。

念のため、ネットの天井部分にも特殊ネットを取り付けてみました。
取付後は、フェンスの内側の生ごみも無くなりました。もちろんビニールがネットに刺さっていることもありません。

頭が良いカラスは、餌にありつけないと知って、寄り付かなくなったと考えています。

お蔭で、カーポートや車のボンネットなどに置き土産として残していった「カラスの糞(フン)」もなくなりました。

 

 

(4) 後片付け

     ーできるだけ早くー  

  

 試作した第1号(添付の写真、使用開始日:2023/3/14)は木製でしたが、販売品は金属製のワイヤーラティスと特殊ネットを使用しています。

これにより汚れや破損に強く、かつ軽量でコンパクトに折り畳めること、そして販売価格も安価にすることが出来ました。

 販売しているのは、「フェンス部分だけ」です。
天井部分の特殊ネットは別売りですが、「フェンスだけ」で十分に機能します。

 ゴミ収集車がゴミを回収した後は、「フェンスの内側にある生ごみ」や作業員がゴミ袋をゴミ収集車に投げ入れる時に飛び散った集積所付近のゴミを、できるだけ早く回収してください。

回収が遅れると、残されたゴミをあさりにカラスが寄ってきます。
ご注意ください。

 

カラスは、1ヶ月程度で寄り付かなくなります。

私のところは、1週間(生ゴミ回収2回)で寄り付かなくなりました。

ゴミ集積所付近の屋根・TVのアンテナ・電柱等に止まって、仲間を呼ぶ鳴き声も無くなりました。

今では、早朝に鳴き始めるカラスの鳴き声も、設置前に比べて遠く感じます。

 

 

 

Ⅲ カラスの生態等

 

1.はじめに

 

郡山市によりますと、市内で日常的に見かけるカラスは、「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」の2種類です。


カラスは頭がよく、ゴミを荒らす、糞が汚い、早朝から鳴き声がうるさい、畑の野菜や果物を食い荒らすなど、被害に悩まされてきました。

そんなカラスに対応するためには、カラスの生態や習性を知っておくことが大切です。
そこで、この章においては、カラスの生態や習性と各市町村で行っている対策方法をご紹介します。

 

 

 

2.カラスの特徴

 

種類 ハシブトガラス ハシボソガラス
体型 ・くちばしが太く、湾曲している
・額が出っ張っている
・くちばしが細めで、真っ直ぐ
・額が出っ張っていない
体長 約56cm 約50cm
体重 550~750g 320~690g
体色
歩き方 両足をそろえてピョンピョンと跳ねながら移動する事が多い 片足ずつを交互に出して二足歩行する事が多い
鳴き声 鳴き声は「カア、カア」と澄んでいる 鳴き声は「ガア、ガア」と濁っている
性格 都会のカラスは人間を恐れず、弁当を奪っていく個体もいる 警戒心が強い
生息環境 森林・市街地 農耕地・草原
食料 雑食(樹木の種子や肉類など) 雑食(農作物・コガネムシなどの昆虫)
その他 ・樹木の間・雨樋の中・室外機の陰などに食料を隠して蓄える。
・樹上を中心に活動する
・木から周囲を眺めて餌を探す
・草むらや石の下などに食料を隠して蓄える
・歩きながら餌を探す
・地面に降りて活動することが多い
被害 ゴミを散らかす。
鳴き声で安眠を妨害される
農作物の食害

 

 

3.カラスの生態

 

(1)学習能力・記憶能力が高い。
カラスの知能は、人間の7歳の知能とほぼ同じで、人の顔を5年以上覚えている言われています。
道路にクルミなどの殻の堅い食べ物を置き、車にひかせて食べる。滑り台を滑って降りてくることもあります。

宇都宮大学の研究で、男女の写真を見せて、女性の写真を選んだ時にだけ餌を与えるという実験を繰り返したところ、別の男女の写真でも女性の方を選ぶようになったそうです。

また、小さな餌とおもちゃの選択の実験では、おもちゃをくわえて持っていくと、後で大きな餌をもらえることを覚えさせると、その後は小さな餌は選ばず、おもちゃをくわえて持っていく行動を繰り返す。
後でもらえる餌のため、目先の小さな餌は選ばないという自制心と論理的思考ができる能力を有しています。

 

(2)伝達能力
海外の研究では、危険人物を認識させると、数年がかりで別のカラスがこの人物を見て激しく騒ぐようになりました。危険人物を別のカラスに伝達できるようです。

 

(3)「貯食」する
カラスは、エサを様々な場所に隠しておき、後で食べています。
屋根の雨樋の中、屋上のエアコン室外機の陰、植木鉢の中、電柱の変圧器などに食べ物を隠します。
カラスは、エサを隠した場所やエサの種類をしっかりと覚えて戻ってきます。


(4)羽が敏感
カラスは、羽に何かが当たることを極端に嫌います。
そのため、カラスの止まりそうな位置にテグスなどを設置することで、侵入を防ぐことができます。

 

(5)警戒心が強い
カラスは、小心者であるため、異変に気づきやすく、大きな音を嫌います。


(6)視力は人間の約5倍
カラスは、視力が人間の約5倍と言われています。
視覚能力が高く、色覚も十分で、紫外線も識別でき、
生ゴミは、匂いではなく、目で探し出すと言われています。
(生ゴミを新聞紙で包んでおくと、食い荒らされにくいとも言われています。)
カラスは鳥目(夜になると目が見えなくなる)ではなく、夜でも目が見えます。

また、カラスは黄色が苦手という情報がありますが、これは間違いです。
以前、紫外線をカットしたゴミ袋が考案されたときに、たまたま黄色だったことで勘違いが起きたようです。

(7)嗅覚は劣る
カラスは目はいいのですが、あまり匂いに敏感ではありません。
そのためゴミ袋から発生する匂いでは食べ物を判断することができないと言われています。

(8)聴力は、人よりもやや劣る。
カラスは、人間に聞こえない音は基本的にはカラスにも聞こえません。

(9)強い光が苦手
カラスは、CDの反射の光を嫌がるのもこのためです。
しかし、すぐに慣れてしまいます。

(10)カラスは早起き
カラスは、夜が明ける30分ほど前から活動を始め、エサを探しに行きます。
まだ暗いうちにねぐらを飛び立ち、ごみの多い繁華街に来て明るくなるのを待つものもいます。
カラスは、早朝からの鳴き始めるために鳴き声がうるさく、カラス害の一つです。

(11)カラスの鳴き声
カラスにはさまざまな鳴き声があり、鳴き声を通じて仲間と会話しているといわれています。
ちなみに、日中の鳴き声はいろいろなバリエーションのコミュニケーションがありますが、夜間の鳴き声はほとんどの場合「エサのありか」を教えて合っているそうです。

・カァー、カァー:のんびりとした口調であれば、仲間とコンタクトを取っている鳴き声。
・クアッ、クアッ:朝に多い。自分の縄張りを主張する鳴き声。
・カッカッカッ:短く切って鳴いているときは、興奮状態の鳴き声。
・ガァー、ガァー:威嚇している鳴き声

鳴く回数にも意味があるといわれています
1回:あいさつ
2回:空腹、注意喚起
3回:安全、満足感、位置を知ら
4回:警戒、危険、威嚇
5回:警戒、逃げろ
6回:敵がいる
7回、8回:集団行動の合図

(12)ねぐら
おもに、夜を過ごす場所です。
繁殖期以外、巣とは違う場所で夜を過ごすのが普通です。
繁殖期は片親が巣で卵や雛を抱き、もう片親が巣の近くで眠ることもありますが、集団でねぐ らに入ることもあります。

(13)巣
カラスの繁殖期は、年に1回で、3月から7月頃です。

巣は、木の上や電柱など高い場所に作ります。
ヒナが巣立ちするまでの子育て期間のみ限定して使用するもので、巣立った後は巣に戻ることはありません。人でいえば産院のベッドと同じくらいの使用目的のようです。

(14)威嚇
ヒナを産んでヒナが巣立つまでの間は、巣や幼鳥を守るために大きな声をあげたり、近くまで来て敵を驚かす行動をします。
ハシブトガラスの場合、「カアカア」と短く鳴いて飛び回ったり、「ガアガア」 と鳴きながらとまっている枝をつついたり葉や小枝を折って落とす行動をします。

(15)攻撃
威嚇をしても立ち去らない敵に対し、後ろから頭の上をかすめるように飛 び、足で蹴る行動をします。

(16)カラスの好物
カラスは雑食性という何でも食べる食性を持っています。
その中でも好んで食べる食材は、肉の脂身や揚げ物などの脂質が高いものです。
その他にもご飯やパンなどの炭水化物も好みますし、菓子やケーキなどの糖分も好んで食べます。
カラスの好物は人間の好物と似ています。
カラスの嫌いな食べ物は辛いものです。

(17)増えた原因
①都会でハシブトガラスが増えた大きな原因は、食べ物となる生ごみが豊富にある
ことです。

②ハシブトガラスにとっては、森林のなかで木にとまって地上にある食べ物を得る
ことと、電柱にとまってごみ集積所に出された生ごみを食べるということはわず
かな行動の変化で順応できる程度の違いだったと考えられます。

③栄養価の高い生ごみを食べ物にすることにより、繁殖率が高まり、雛をたくさん
巣立たせることができます。

④人のそばにある生ごみを得ることにより、人を怖がらなくなり、巣作りもより人
の近くでするようになりました。

 

 

4.カラス被害の対策

カラスは頭がよく、ゴミを荒らす、糞が汚い、早朝から鳴き声がうるさい、畑の野菜や果物を食い荒らすなどの被害に悩まされてきました。

昔からカラスが嫌う爆竹や運動競技用のピストルの炸裂音、レーザーポインターなどの光、鷹匠によるオオタカやフクロウなどを使って追い払ってきました。

ムクドリの場合は、追い払いを実施すると寄り付かなくなります。
しかし、カラスは、一時的に立ち退くものの、しばらくすると(数時間後)、戻ってきてしまいます。

人の残飯、生ごみ、動物の餌などが、カラスの餌になっているからです。
これを徹底して管理し、カラスに食べられないように新聞紙で包んで出すなどの対応が最も重要なカラス対策のようです。

しかし、これを徹底できないのが人間です。

そこで、Web上で見つけた「カラスの生ゴミ飛散防止法」や「追い払いについて一定の効果があるという方法」について、ご紹介します。

 

(1)チェーン付きネット

東京都・世田谷区
ごみ集積所の管理者にネットを無償で貸与する対策を1997年(平成9年)から始めました。
2000年冬に、チェーン付きネットを使用すると散乱を防止できました。
しかし、3kgを越える3m×4mの大型ネット、高齢者や女性には扱いにくいようです。

このチェーン付きネットは、郡山市立第二中学校の北側にあるゴミ集積所(郡山市神明町7-3)でも2023年の春から使用されています。

しかし、チェーンが軽いものであったためでしょうか、カラスにやられてゴミが散乱していました(2023/10/17)。
もう少し重いチェーンに変更する必要があるようです。

 

(2)折りたたみフェンス


折畳式ごみ集積所ケースを開発して使用しています。この方式は、カラスによる生ゴミ飛散防止の効果があります。

札幌市
札幌市で推奨しているのが、折りたたみ式の「カラスよけサークル」です。
この方式は、折りたたみ式のフェンスの上に飛散防止用のネットを被せるだけです。
使い勝手も良く、カラスによる生ゴミ飛散防止の効果もあります。
しかも、この商品の価格は折畳式ごみ集積所ケースの半額程度で導入が容易です。

 

(3)カラスが嫌がる鳴き声を拡声器で流す方法(CrowLab)


最近の追い払いには、宇都宮大学で研究開発された「カラスが嫌がるカラスの鳴き声を録音し、拡声器で流す方法があります。
この方法を実施すると、一定の効果が確認されているようです。

2019年の新聞には、八戸市、福井市、熊本市などで実施した結果、一定の効果が認められたと報告されています。


会津若松市
2019年度に実施しています。

会津若松市では、2019年10月から12月の間、カラスが飛来する会津若松駅周辺にスピーカーを設置し、追払いを実施しました。
その結果、設置後数日でカラスの飛来はなくなり、市内の別の場所へと移動し、一度追払いに成功した場所にはカラスの飛来はほぼ無くなったそうです。
しかし、数か月すると、またカラスが戻ってきたそうです。

埼玉県越谷市
2022年7月~11月に実施。
その報告書が2023年2月に越谷市のホームページに公開されています。
報告書によりますと、「一定の効果を確認」とありますが、今回の取り組みはあくまでトライアルであるため、引き続き事業化を目指し検討していきたい。」と記されています。



ムクドリを追い払うことはできます。
カラスを追い払うことについても一定の効果が認められたということですが、まだ確実に追い払うことができる方法は確立されていないようです。

 

 

 

襖・障子の張替は、郡山市にある 【桑名しょうじ】にお任せください。

低料金で高い品質の商品をお届けする物作りが大好きな職人です。

料金は「郡山市で一番安い」とお客様に喜んでいただいてます。
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営業エリアは、郡山市を中心に、本宮市~矢吹町です。

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お待ちしております。

 

 

カラスの攻撃を防ぎ、生ゴミの飛散を防ぐ
「カラス対策(フェンス)」の製造と販売もしています。

ごみ集積所に
この「カラス対策(フェンス)」を設置すると、
生ごみにあり付けなくなったカラスは、
寄り付かなくなります。

カーポートや車のボンネットなどに置き土産として残していった
「カラスの糞(フン)」もなくなりました。

 


障子・ふすま(襖)の張替専門店
「カラス対策(フェンス)」の製造販売
桑名しょうじ
TEL 090-2368-3151
朝 8:00 ~ 夜 7:00
〒963-8012 福島県郡山市咲田 1-10-3
(太田西ノ内病院の近くです。)


 

 

障子・襖の張替専門店
「カラス対策(フェンス)」の
製造・販売
090-2368-3151 
朝 8:00 ~ 夜 7:00 桑名しょうじ
〒963-8012 福島県郡山市咲田1-10-3
(太田西ノ内病院の近くです。)

 

カラス対策
(フェンス)

― ごみ集積所のカラス対策 ―

Ⅰ 商品の説明


「カラス対策(フェンス)は、カラスの攻撃を防ぎますので、「生ゴミ飛散」 がなくなります。

生ごみにあり付けなくなったカラスは、寄り付かなくなり、 「置き土産の糞 ( フン)」 もなくなります。


<有効性の確認>

私が所属する桃見台町内会は、当該フェンスによる「生ごみ飛散防止の有効性」を確認(2023年5月)し、「6台」導入しております。

また、新咲田町会にも、2023年10月に「1台」、2024年2月に「2台」設置しました。

これにより設置数は、合計で「9台」になりました。


(1)価格

①小さいサイズ
  8,000円 (税込)
 (世帯数の目安:10世帯)

②中サイズ
  10,000円 (税込)
 (世帯数の目安:15世帯)

③大きいサイズ
  12,000円 (税込)
 (世帯数の目安:20世帯)

特大サイズ
  14,000円 (税込)
 (世帯数の目安:25世帯)


<補助>町内会が全額を補助

桃見台町内会、新咲田町会

・私が所属する桃見台町内会は、町内会が設置費用の全額を補助しています。

・新たに設置した新咲田町会も設置費用の全額を補助しています。

導入をご検討の方は、設置費用の助成について、町内会長に相談することをお勧めします。

連絡を戴ければ町内会長に対する「補助申請書の作成」をお手伝いします。

お気軽にお声かけください。

補助申請書(例) (タッチすると開きます。)

○○町内会長 殿
                 ○○町内会 第〇班
        郡山 太郎
    電話

ゴミ集積所におけるカラス対策費の補助(お願い)について

カラスによるゴミ集積所の生ゴミ飛散には、長い間、頭を悩ませてきました。

郡山市の桃見台町内会の方が、カラスの攻撃を防ぐ「カラス対策(フェンス)」を考案され、使用しているそうです。
そして使用した日から生ゴミ飛散が無くなっただけでなく、カラスの糞も少なくなり、環境浄化に加えて衛生面でも大変有効と聞いています。
また、桃見台町内会は、生ゴミ飛散防止の有効性を確認し、既に「6台」導入しています。
更に、設置費用の全額を補助しているそうです。

そこで、あさか開成高校前のゴミ集積所に設置してある「カラス対策(フェンス)」の実物を視察してきました。

当班でも、是非、導入したいと考えています。
つきましたは、当町内会におきましても「当該フェンスの設置費用の全額を補助して頂きたい」と考えております。

ご検討を賜りたく、お願い申し上げます。



導入希望物件

①物件名
カラス対策(フェンス)

②サイズ
大きいサイズ 1基

③購入価額        12,000円(税込)

④購入先(製造・販売)
桑名しょうじ 
郡山市咲田1-10-3 
tel 090-2368-3151


 


(2)大きさ

①小さいサイズ(10世帯)
   縦   横    高   
  80㎝×120㎝(×40㎝)=9,600㎠

②中サイズ (15世帯)
   縦   横    高
  80㎝×160 ㎝(×40㎝)=12,800㎠

③大きいサイズ (20世帯)
    縦   横     高
  80㎝×200㎝(×40㎝)=16,000㎠

④特大サイズ (25世帯)
   縦   横    高
  80㎝×240㎝(×40㎝)=19,200㎠


1辺が40cmの正方形の板状のものを、繋げてあります。

 1面(枚)の大きさは、横:40cm、高さ:40cmで、厚さ:0.5cmです。

 そして各面(枚)の角で折りたたむことができます。

 このため設置する場所の広さ等に応じて、形を自由に変更できます。

例えば、次のような形で設置することができます。

・縦:80cm、横:120cmの長方形


・道路が狭い場所では縦:40cm、横:160cmの長方形

・道路の角の三角コーナーには横:160cmの半円形や両脇を斜めにした台形

・広い場所では円に近い10角形


(3)使用方法


① 畳んである「カラス対策(フェンス)」を広げる。

② 現在使用しているネットを「カラス対策(フェンス)」の上に広げる。

③ 「カラス対策(フェンス)」の中にゴミ袋を入れて、ネットをかぶせる。 (重石は必要ありません。ネットの重さだけで十分です。)

④ 後片付けをして「カラス対策(フェンス)」を折り畳んで所定の場所に置く。



(4)折りたたみ方(収納用)

①小さく畳む

 


壁側の中央の2枚を中心に、両方の外側から、1枚づつ・内側・外側に、折る。
 アコーディオンのようにたたんで、最後は押したたむと5㎝程の厚さになります。(写真のとおり)

②横に広げておく


 

横に広げておける場所では、左右両側の2枚だけを内側にたたんでおく。
 次に使用する時、広げるのに便利です。(写真のとおり)

(5)実物の視察

「カラス対策(フェンス)」は、あさか開成高等学校(郡山市桃見台15-1)の正門の前のT字路の角(西角)に設置してあります。

いつでも実物を見ることができますが、高校生の通学時間帯を避け、8:30以降にお願いします。

なお、生ごみを含む「燃えるゴミの日」は、毎週:火・金です。


(6)納品

注文から約1週間です。
この「カラス対策(フェンス)」は、手作りです。
 注文があってから材料を購入して作成します。
 お届けは、注文をいただいてから1週間程度かかりますので、ご了承ください。


(7)キャンセル

注文生産のため、キャンセルは出来ませんので、ご注意ください。

(8)支払方法

納品時に、現金払でお願いしております。


(9)その他

歩行者や車の通行に支障がないよう十分に注意して、ご使用ください。
万一、事故が発生しても、当方は一切関与いたしません。
全て使用者の責任で対応して下さい。

Ⅱ 商品の作成と効果の検証

(1)はじめに

 

飛散防止ネット(以下、単に「ネット」という)をきちんとかけても、カラスは ネットを捲くり上げて、下から生ごみを引っぱり出します。

このためネットだけでは、カラスの攻撃を防ぎきれません。

「カラス対策(フェンス)」を設置すると、このフェンスがカラスの攻撃を防いでくれます。

このため生ゴミにありつけなくなったカラスは、寄り付かなくなります。

カーポートや車のボンネットなどに置き土産として残していった「カラスの糞(フン)」もなくなりました。

 「生ゴミの飛散」を防ぐことができる「カラス対策(フェンス)」の考案の経緯と効果の検証について、ご紹介します。

(2) カラスの攻撃
   ー ネットだけでは防げない。ー


ネットをきちんとかけても、カラスはネットを捲くり上げて、下から生ごみを引っぱり出します。

カラスは、生ごみを食べるために必死です。

このためネットだけでは防ぎきれません。
下の部分に重石をおいてもダメです。

カラスの頭の良さには驚かされます。
そして生ゴミ飛散には、誰もが困っています。

カラスの動きを観察していると、カラスがゴミ袋を突っつくのは地面から10㎝程の高さです。

そして何度も突いてゴミ袋をネットの端まで引っ張ってきてます。

最後に、ネットの下を捲りあげて生ゴミを引っ張り出し、食べていました。

そこでネットの下部を、フェンスで囲ってみました。

すると設置した日(2023/3/14)から、生ごみは一つも道路に散らばっていません。

効果は抜群でした。

この結果をもとに、より汚れや破損に強く、かつ軽量でコンパクトに折り畳めること、そして販売価格も安価になるように、材料や仕様を31回ほど変更したうえで完成したのが、「カラス対策(フェンス)」です。

<実証実験>
第一次 町内第6班のゴミ集積所・2023/4/11 ~4/27 完了
第二次 あさか開成高校前のゴミ集積所・5/2~5/28 完了

(3)効果の検証

安価で効果的な「カラス対策(フェンス)」が完成したので、皆様にも喜んで頂けると思い販売することにしました。

(最初の注文は、2023/5/28に2台、もちろん私が所属する町内会からです。
その後も追加で3台の注文があり、同町内には試作品の第1号(木製)を含めて、合計6台が設置されています。

また、新咲田町会 にも、2023年10月に「1台」、2024年2月に「2台」設置しました。

これにより設置数は、合計で「9台」になりました。)


このフェンスを設置し、その上に現在使用しているネットを被せるだけです。重石は必要ありません。

これだけでカラスが寄り付かなくなります。

「カラス対策(フェンス)」がカラスの攻撃を防ぐため、カラスが餌にありつけなくなるからです。

設置した日から、生ごみが道路に飛び散ることは無くなりました。

「やった!効果抜群だ!」と思って後片付けをしていると、フェンスの内側に生ごみが数個落ちています。

最初は、ゴミを回収する作業員が、ゴミ袋をゴミ収集車に投げ入れる時に、「袋からと飛び出したのだろう。」と思いました。

ネットを片づけていると、小さなビニール袋(15~20㎝)がネットに刺さっています。

ビニール袋は、ネットの網目に食い込んでいて、手で引っ張っても簡単には取り外せませんでした。

不思議に思いながらネットを片付けていると、ビニール袋が刺さっていたのは「ネットの天井部分」であることに気づきました。

カラスは、いつものように道路に降りてネットの下をつついたものの、「カラス対策(フェンス)」に邪魔されて生ごみを引っ張り出すことができなかった。

このために天井部分から生ごみをつついたのでしょう。

カラスは、ネットの天井部分から袋を引っ張ることができても、中身の生ごみはネットに引っかかって下に落ちて取り出せなかった。

このため「フェンスの内側に生ごみが落ちていた」と推察しました。

念のため、ネットの天井部分にも特殊ネットを取り付けてみました。

取付後は、フェンスの内側の生ごみも無くなりました。

もちろんビニールがネットに刺さっていることもありません。

頭が良いカラスは、餌にありつけないと知って、寄り付かなくなったと考えています。

お蔭で、カーポートや車のボンネットなどに置き土産として残していった「カラスの糞(フン)」もなくなりました。

(4) 後片付け
   ーできるだけ早くー

 

試作した第1号(使用開始日:2023/3/14)は木製でしたが、販売品は金属製のワイヤーラティスと特殊ネットを使用しています。

これにより汚れや破損に強く、かつ軽量でコンパクトに折り畳めること、そして販売価格も安価にすることが出来ました。

 販売しているのは、「フェンス部分だけ」です。
天井部分の特殊ネットは別売りですが、「フェンスだけ」で十分に機能します。

 ゴミ収集車がゴミを回収した後は、「フェンスの内側にある生ごみ」や作業員がゴミ収集車にゴミ袋を投げ入れる時に飛び散った集積所付近のゴミを、できるだけ早く回収してください。

回収が遅れると、残されたゴミをあさりにカラスが寄ってきます。

ご注意ください。

カラスは、1ヶ月程度で寄り付かなくなります。

私のところは、1週間(生ゴミ回収2回)で寄り付かなくなりました。

ゴミ集積所付近の屋根・TVのアンテナ・電柱等に止まって、仲間を呼ぶ鳴き声も無くなりました。

今では、早朝に鳴き始めるカラスの鳴き声も、設置前に比べて遠く感じます。

Ⅲ カラスの生態等

1.はじめに

郡山市によりますと、市内で日常的に見かけるカラスは、「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」の2種類です。

カラスは頭がよく、ゴミを荒らす、糞が汚い、早朝から鳴き声がうるさい、畑の野菜や果物を食い荒らすなど、被害に悩まされてきました。

そんなカラスに対応するためには、カラスの生態や習性を知っておくことが大切です。

そこで、この章においては、カラスの生態や習性と各市町村で行っている対策方法をご紹介します。

2.カラスの特徴

ハシブトガラス

・体型:・くちばしが太く、湾曲している
   ・額が出っ張っている 
・体長:約56cm 
・体重:550~750g 
・体色:黒 
・歩き方:両足をそろえてピョンピョンと跳ねながら移動する事が多い 
・鳴き声:鳴き声は「カア、カア」と澄んでいる 
・性格:都会のカラスは人間を恐れず、弁当を奪っていく個体もいる 
・生息環境:森林・市街地 
・食料:雑食(樹木の種子や肉類など) 
・その他:・樹木の間・雨樋の中・室外機の陰などに食料を隠して蓄える。
   ・樹上を中心に活動する・木から周囲を眺めて餌を探す
・被害:ゴミを散らかす。鳴き声で安眠を妨害される

ハシボソガラス

・体型:・くちばしが細めで、真っ直ぐ
   ・額が出っ張っていない 
・体長:約50cm 
・体重:320~690g 
・体色:黒 
・歩き方:片足ずつを交互に出して二足歩行する事が多い 
・鳴き声:鳴き声は「ガア、ガア」と濁っている
・性格:警戒心が強い 
・生息環境:農耕地・草原 
・食料:雑食(農作物・コガネムシなどの昆虫 
・その他:・草むらや石の下などに食料を隠して蓄える・歩きながら餌を探す
    ・地面に降りて活動することが多い
・被害:農作物の食害

3.カラスの生態

(1)学習能力・記憶能力が高い。
カラスの知能は、人間の7歳の知能とほぼ同じで、人の顔を5年以上覚えている言われています。

道路にクルミなどの殻の堅い食べ物を置き、車にひかせて食べる。滑り台を滑って降りてくることもあります。

宇都宮大学の研究で、男女の写真を見せて、女性の写真を選んだ時にだけ餌を与えるという実験を繰り返したところ、別の男女の写真でも女性の方を選ぶようになったそうです。

また、小さな餌とおもちゃの選択の実験では、おもちゃをくわえて持っていくと、後で大きな餌をもらえることを覚えさせると、その後は小さな餌は選ばず、おもちゃをくわえて持っていく行動を繰り返す。
後でもらえる餌のため、目先の小さな餌は選ばないという自制心と論理的思考ができる能力を有しています。

(2)伝達能力
海外の研究では、危険人物を認識させると、数年がかりで別のカラスがこの人物を見て激しく騒ぐようになりました。
危険人物を別のカラスに伝達できるようです。

(3)「貯食」する
カラスは、エサを様々な場所に隠しておき、後で食べています。
屋根の雨樋の中、屋上のエアコン室外機の陰、植木鉢の中、電柱の変圧器などに食べ物を隠します。
カラスは、エサを隠した場所やエサの種類をしっかりと覚えて戻ってきます。

(4)羽が敏感
カラスは、羽に何かが当たることを極端に嫌います。
そのため、カラスの止まりそうな位置にテグスなどを設置することで、侵入を防ぐことができます。

(5)警戒心が強い
カラスは、小心者であるため、異変に気づきやすく、大きな音を嫌います。

(6)視力は人間の約5倍
カラスは、視力が人間の約5倍と言われています。
視覚能力が高く、色覚も十分で、紫外線も識別でき、 生ゴミは、匂いではなく、目で探し出すと言われています。
(生ゴミを新聞紙で包んでおくと、食い荒らされにくいとも言われています。)

カラスは鳥目(夜になると目が見えなくなる)ではなく、夜でも目が見えます。

また、カラスが黄色が苦手という情報がありますが、これは間違いです。
以前、紫外線をカットしたゴミ袋が考案されたときに、たまたま黄色だったことで勘違いが起きたようです。

(7)嗅覚は劣る
カラスは目はいいのですが、あまり匂いに敏感ではありません。
そのためゴミ袋から発生する匂いでは食べ物を判断することができないと言われています。

(8)聴力は、人よりもやや劣る。
カラスは、人間に聞こえない音は基本的にはカラスにも聞こえません。

(9)強い光が苦手
カラスは、CDの反射の光を嫌がるのもこのためです。
しかし、すぐに慣れてしまいます。

(10)カラスは早起き
カラスは、夜が明ける30分ほど前から活動を始め、エサを探しに行きます。
まだ暗いうちにねぐらを飛び立ち、ごみの多い繁華街に来て明るくなるのを待つものもいます。

カラスは、早朝からの鳴き始めるために鳴き声がうるさく、カラス害の一つです。

(11)カラスの鳴き声
カラスにはさまざまな鳴き声があり、鳴き声を通じて仲間と会話しているといわれています。
ちなみに、日中の鳴き声はいろいろなバリエーションのコミュニケーションがありますが、夜間の鳴き声はほとんどの場合「エサのありか」を教えて合っているそうです。

・カァー、カァー:のんびりとした口調であれば、仲間とコンタクトを取っている鳴き声。
・クアッ、クアッ:朝に多い。自分の縄張りを主張する鳴き声。
・カッカッカッ:短く切って鳴いているときは、興奮状態の鳴き声。
・ガァー、ガァー:威嚇している鳴き声 鳴く回数にも意味があるといわれています。

1回:あいさつ
2回:空腹、注意喚起
3回:安全、満足感、位置を知ら
4回:警戒、危険、威嚇
5回:警戒、逃げろ
6回:敵がいる
7回、8回:集団行動の合図

(12)ねぐら
おもに、夜を過ごす場所です。
繁殖期以外、巣とは違う場所で夜を過ごすのが普通です。
繁殖期は片親が巣で卵や雛を抱き、もう片親が巣の近くで眠ることもありますが、集団でねぐ らに入ることもあります。

(13)巣
カラスの繁殖期は、年に1回で、3月から7月頃です。
巣は、木の上や電柱など高い場所に作ります。
ヒナが巣立ちするまでの子育て期間のみ限定して使用するもので、巣立った後は巣に戻ることはありません。
人でいえば産院のベッドと同じくらいの使用目的のようです。

(14)威嚇
ヒナを産んでヒナが巣立つまでの間は、巣や幼鳥を守るために大きな声をあげたり、近くまで来て敵を驚かす行動をします。
ハシブトガラスの場合、「カアカア」と短く鳴いて飛び回ったり、「ガアガア」 と鳴きながらとまっている枝をつついたり葉や小枝を折って落とす行動をします。

(15)攻撃
威嚇をしても立ち去らない敵に対し、後ろから頭の上をかすめるように飛 び、足で蹴る行動をします。

(16)カラスの好物
カラスは雑食性という何でも食べる食性を持っています。
その中でも好んで食べる食材は、肉の脂身や揚げ物などの脂質が高いものです。
その他にもご飯やパンなどの炭水化物も好みますし、菓子やケーキなどの糖分も好んで食べます。
カラスの好物は人間の好物と似ています。 カラスの嫌いな食べ物は辛いものです。

(17)増えた原因
①都会でハシブトガラスが増えた大きな原因は、食べ物となる生ごみが豊富にある ことです。
②ハシブトガラスにとっては、森林のなかで木にとまって地上にある食べ物を得る ことと、電柱にとまってごみ集積所に出された生ごみを食べるということはわず かな行動の変化で順応できる程度の違いだったと考えられます。
③栄養価の高い生ごみを食べ物にすることにより、繁殖率が高まり、雛をたくさん 巣立たせることができます。
④人のそばにある生ごみを得ることにより、人を怖がらなくなり、巣作りもより人 の近くでするようになりました。

 

4.カラス被害の対策

カラスは頭がよく、ゴミを荒らす、糞が汚い、早朝から鳴き声がうるさい、畑の野菜や果物を食い荒らすなどの被害に悩まされてきました。

昔からカラスが嫌う爆竹や運動競技用のピストルの炸裂音、レーザーポインターなどの光、鷹匠によるオオタカやフクロウなどを使って追い払ってきました。

ムクドリの場合は、追い払いを実施すると寄り付かなくなります。
しかし、カラスは、一時的に立ち退くものの、しばらくすると(数時間後)、戻ってきてしまいます。

人の残飯、生ごみ、動物の餌などが、カラスの餌になっているからです。
これを徹底して管理し、カラスに食べられないように新聞紙で包んで出すなどの対応が最も重要なカラス対策のようです。

しかし、これを徹底できないのが人間です。

そこで、Web上で見つけた「カラスの生ゴミ飛散防止方法」や「追い払いについて一定の効果があるという方法」について、ご紹介します。

(1)チェーン付きネット

東京都・世田谷区
ごみ集積所の管理者にネットを無償で貸与する対策を1997年(平成9年)から始めました。
2000年冬に、チェーン付きネットを使用すると散乱を防止できました。
しかし、3kgを越える3m×4mの大型ネット、高齢者や女性には扱いにくいようです。

このチェーン付きネットは、郡山市立第二中学校の北側にあるゴミ集積所(郡山市神明町7-3)でも2023年の春から使用されています。

しかし、チェーンが軽いものであったためでしょうか、カラスにやられてゴミが散乱してました(2023/10/17)。
もう少し重いチェーンに変更する必要があるようです。

 

(2)折りたたみフェンス

品 川 区
折畳式ごみ集積所ケースを開発して使用しています。
この方式は、カラスによる生ゴミ飛散防止の効果があります。

札幌市
札幌市で推奨しているのが、折りたたみ式の「カラスよけサークル」です。
この方式は、折りたたみ式のフェンスの上に飛散防止用のネットを被せるだけです。
使い勝手も良く、カラスによる生ゴミ飛散防止の効果もあります。
しかも、この商品の価格は折畳式ごみ集積所ケースの半額程度で導入が容易です。

(3)カラスが嫌がる鳴き声を拡声器で流す方法(CrowLab)

最近の追い払いには、宇都宮大学で研究開発された「カラスが嫌がるカラスの鳴き声を録音し、拡声器で流す方法があります。

この方法を実施すると、一定の効果が確認されているようです。
2019年の新聞には、八戸市、福井市、熊本市などで実施した結果、一定の効果が認められたと報告されています。

会津若松市
2019年度に実施しています。
会津若松市では、2019年10月から12月の間、カラスが飛来する会津若松駅周辺にスピーカーを設置し、追払いを実施しました。

その結果、設置後数日でカラスの飛来はなくなり、市内の別の場所へと移動し、一度追払いに成功した場所にはカラスの飛来はほぼ無くなったそうです。

しかし、数か月すると、またカラスが戻ってきたそうです。

埼玉県越谷市
2022年7月~11月に実施。
その報告書が2023年2月に越谷市のホームページに公開されています。

報告書によりますと、「一定の効果を確認」とありますが、今回の取り組みはあくまでトライアルであるため、引き続き事業化を目指し検討していきたい。」と記されています。

 

 

ムクドリを追い払うことはできます。
カラスを追い払うことについても一定の効果が認められたということですが、まだ確実に追い払うことができる方法は確立されていないようです。